とあるシティホテルの厨房裏で皿洗いのアルバイトをしたことがあります。
最初はホール担当で入る予定だったのですが、洗い場が足りないとのことで皿洗いの仕事をすることに…これが結構いい経験になりました
シティホテルなので、洋食レストラン・和食レストラン・バンケットという3か所をシフトでまんべんなく担当させてもらい、1か所だけで働くよりも3倍人間関係を見渡せる環境を与えてもらえたことになります。
この皿洗いの仕事って飲食業の現場では一番裏から現場が見渡せる立場だと思いました。さらに会社にそれほど縛られることのないアルバイト…
洋食レストランは厨房全体の平均年齢も若く、現場の人たちは和気あいあいと仕事をしていらっしゃいました。
シェフはフランスでも修行してきたというまだ30歳そこそこの方…若くてもホテルのレストランのシェフを任されるほどですから料理に対しての評価は高かったんだと思います。でもそれだけでない他の人とは違う細かな気遣いが感じられる方でした。
ちなみに、ドラマなどで料理を食べたお客様が「シェフ呼んで」と言い、直接シェフに料理の感想を言っているシーンを目にすることがありましたが、そういうシチュエーション、この職場で実際目にしました。ほんとにあるんだ〜とちょっとワクワクしたのを覚えています
それから和食レストランでは逆に料理長とその下の料理人の方の間で静かなバトル…聞いた話だと下で働くある料理人の方は料理の腕としては料理長よりも上なんだとか…でも料理長は料理長。料理長という立場と、自分の方が腕は上、というプライドのぶつかり合いだったようです。自分の腕ひとつでやっていくプロのどうしても引けないこだわりのようなものがあったのでしょう
バンケットの厨房は特にトラブルも無く普通な感じ…しかし、ここはホールのチーフクラスのスタッフで2対1に分かれての折り合いの悪さがあったようです。
大人の職場の人間関係って難しいんだなぁ…と実感する経験でありました。
また直接巻き込まれることの無い立場で職場の人間関係を冷静に見ることができたことは、その後自分が本格的に踏み込んでいくことになるトラブル多発な大人社会への間接的なリハーサルになったことは間違いありません。
自分の仕事はというと、一緒に皿洗いをやっていた同僚はほとんどが当時の自分よりかなり年上のおばさま方…中には60歳以上の人たちもいました。皿洗いの仕事も別のところでやっていて経験豊富なベテランの人たち。手順を教えていただいた後は自分で色々考えながらやれることは自分で進んでやり、積極的に仕事をしていく努力をしていると結構かわいがってもらえました(^^)
何か言われるまで待っていないで自分で考えて積極的に動くことが評価にもつながるんだぁ〜と単純に喜んでいた若い頃でもありました。
アルバイトも貴重な人生経験 o(^^)o ↓
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